神社参拝のマナーと礼儀

パワースポット巡りや御朱印ブームなど、神社へ参拝される方も増えていますが、

私が神社へ訪れた時によくお見掛けするのが、礼儀や参拝の仕方を知らない方々の姿です。

せっかく神様に会いに来ているのに、これではご利益どころではありませんね。

ここでは、最低限の神社参拝のマナーと礼儀についてお話したいと思います。

 

神様のご神気に触れに来た、或いは心機一転でこの先の御祈願やご利益を願って神社にご参拝される場合は

至極当然のことですが、本殿のご祭神をきちんと調べてご参拝されてください。

参拝時の服装や身だしなみも大切です。

神様がそれらが出来ていないからといって天罰を下すとか、ご利益が半減するとか、そういったことではありません。

神様はそんなちっぽけな存在ではありませんのでご安心ください。

これは、ご自身のために行うことです。

しっかりと神様に向かい、心と体を整え、厳粛な気持ちで参られることで、よりご神徳を感じられると思います。

 

●鳥居

神社には必ず鳥居があります。

この鳥居に入る前には『失礼致します』と、神様に一礼してから入るべきなのですが、ぺちゃくちゃとお話しながら鳥居にも気づかず一礼することなく入っていく人が本当に多いです。

鳥居は私たちの身近なもので言うと玄関にあたります。

想像してみてください。

なんの断りもなく、ヅカヅカと自分の家の敷地内に入ってくる礼儀知らずな人をなんと思うでしょうか。

天は神は全てを見ているのですから、失礼のないようにしたいですよね。

 

鳥居の前で一礼します。

その先からは神域、聖域となります。

小規模な神社ですと鳥居は一か所だけのところもありますが、伊勢神宮や出雲大社などの大規模な神社には、一の鳥居、二の鳥居、と鳥居が数多くあり、一つづつ鳥居をくぐりながら、穢れを祓い、本殿へと向かう仕組みになっているのです。

参道の中央は神様が通る場所ですので、真ん中は避けて、道の端を歩きます。

 

●手水

本殿の手前には手水舎があります。

両手と口をすすぐのは身を清める禊の代わりとなります。

残念なことに面倒臭い理由で省く人達も見かけますが、神様の前に行く前にはお清めを済ませてから参る方が、よりご神気を受け取れるのではないでしょうか。

とても古い神社では手水が無いところもあります。

その場合はお清めをせずに参るしかありませんが、気になる場合は『塗香』を活用するのも良いと思います。

私はいつも塗香を持ち歩き、手水が無いところでは代わりに代用しています。

 

●鈴とお賽銭

鈴を鳴らすのは神様をお呼び出しする呼び鈴になります。

鈴を鳴らし、神様においで頂いた後にお賽銭をご奉納されるのが良いとされていますが、お賽銭を入れてから鈴を鳴らすでも、どちらにしても失礼には当たりません。

お賽銭は10円やご縁をかけて5円にしている人など金額は様々ですが、1円や5円10円で良いというのは現代にそぐわない考え方だと思います。神様にご奉納するのですから昔と今とは物価も違いますし、最低でも100円ぐらいはされるのが宜しいようです。

 

●二礼二拍手一礼

 

ここでもきちんと出来ている人は少ないと思います。

まず二礼しますが、会釈程度の浅い角度で少し頭を下げている程度の人が多いですね。

角度は90度が望ましいです。

神様の経緯と感謝の気持ちを込めて、深々と二礼します。

 

次に二拍手し、神様に自分が来たことを伝えます。

二拍手が最も一般的ですが、出雲大社や宇佐神宮など一部の神社では、柏手を4回叩く場合や、龍神系の神社では3回のところもありますので参拝される神社様に合わせて行うのが良いです。

拍手は、両手をピッタリ合わせて柏手を打つのではなく、右手を少しずらして叩きます。

手をずらすことにも意味があります。

右手が自分自身、左手が神様、右手の自分自身が左手の神様よりずれることで『神様と人はまだ一体になっていない』ことを意味し、一歩下がることで神様を敬っていることを表しているそうです。

 

その次に、神様へのご挨拶となりますが、自己紹介を忘れずに。

住所と名前を心の中でお伝えします。

そして、お願いごとの前に神様への感謝の気持ちを伝えることもお忘れなく。

それと、自己紹介の前や後にでも身滌大祓(みそぎのおおはらい)を奏上するのも良いと思います。

この時に参拝待ちの方が多い場合は本殿中央で奏上するではなく、自己紹介と一礼した後に裾に避けてゆっくりと神様にご奏上されてくださいね。

 

最後に、神様へ90度の深々とした一礼をします。

私達の祈りや願いを聞いてくださったことに対して神様に感謝の気持ちを伝えるための一礼となります。

 

本殿をお参りしてから御朱印を頂きます。

 

そして、最後の最後!

これも皆さんお忘れがちなのですが、帰路でも鳥居をくぐりますので鳥居をくぐる前に本殿に向かい一礼してくださいね。

 

神社へ参拝される時に是非参考にして実行してみてくださいね。

皆様に良きご神気、ご利益を賜れますように。

 

 

 

コメントする