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子供のいじめ

子供のいじめ問題。

子を持つ親としては心配なことの一つだと思います。

 

子供は無邪気です。

まだまだ善悪の区別もつきません。

いじめの大半は面白半分、からかい半分のものがエスカレートしていることが殆どではないでしょうか。

特に引っ込み思案で大人しい子なら、標的にされることもあります。

親としては心配ですよね。

 

物を隠される、服を汚される、ランドセルに蹴られたのであろう靴跡がついている。

 

さぁ、どうしましょうか。

子供のいじめに気づいた時、親がどう対処するのかはとても重要ですね。

学校での出来事は子供同志の事であり、意見が対立し合うこともあります。

事実関係はその当事者の子供達にしか分からないものですし、学校という場でコミュニケーションを学んでいる最中なのです。

そこで易々と親がしゃしゃり出てしまうと返って問題を大きくしてしまったり、子供とその同級生との関係を悪化させる事態を招きかねません。

 

同級生をからかって、いじめて憂さ晴らしをする子供には、その子の家庭環境が大きく絡んでいることがあります。

こういう子は心に傷を負っていますから、本当に大人として慎重な対応が要求されます。

 

我が子がいじめを受けているかもしれない…と気づいた時には、

まず一番に子供の気持ちを聞いてあげて欲しいのです。

もしかすると、親が心配することでもないような他愛のないことかもしれません。

子供の体も心も日々成長していますから、一過性のことである場合もあります。

 

まずは我が子に、自分がいじめられていることに対してどのような気持ちでいるのか、子供の話にしっかり耳を傾けて寄り添ってあげてください。

子供が親の顔色を窺わずに安心して何でも話せる親子関係であることが大切です。

 

やったやられた、加害者被害者のような考えで親が物事を見てしまうと、本当に大切なことを見落としてしまいます。

親が感情的になってしまうと心配をかけまいと、子供は何も話さなくなってしまうでしょう。

我が子が傷つけられて腹正しいことであっても、相手の子も我が子のような眼差しで見てあげて欲しいのです。

 

ただ、同級生から暴力を振るわれてケガをして帰ってきた場合は別です。

事を長引かせないためにも親が迅速に対処してあげる方が良い事もあるのです。

男の子をもつ親御さんであれば、少なからず経験をされた方もおられると思います。

 

ケガをして帰って来た、服や物をむちゃくちゃにされているなど、あからさまな状況であれば

子供が対処できる範囲を超えているのかどうかは話をすれば分かることです。

 

いじめの行き過ぎる行為は、小学校3年生~5年生の辺りから出てくる傾向にあると思います。

感受性もどんどん芽生えてきて、陰湿さも出てくる頃でしょう。

この頃に人をからかったり、のけ者にしたり、暴力を振るうことで優越感を覚えてしまう子供もいます。

 

 

弱いものいじめは絶対にしちゃいけない。

気の弱い、歯向かってもこない者に対して威圧的に振舞う行為です。

暴力を振って相手にケガを負わせたら親は大問題にするべきです。

 

相手にケガを負わせる時はそれだけの責任を負う覚悟がいる。

小さいときから暴力を振ってしまう癇癪癖のある子には、親がきちんと忍耐強く教えてあげなきゃいけない。

殴った理由が、ただいたずらに『ムカついたから』では済まされません。子供の悪心の芽は早めに摘まなきゃいけない。

 

また、こういう暴力を振るったり、いじめをする子の親はとんでもない親もいます。

謝罪もしない。責任転換する。因縁つける。お金で解決しようとする。

恫喝してくる親もいるくらいです。

 

子供がイケない事をしたら親がしっかり叱って教えてやるのが一番だけれど、

大切な我が子が犯した罪を重要ともせず、きちんと向き合わない親に育てられた子供。

その子の心のSOSが聞こえてきます。

 

私の経験談ですが、息子が小学6年生の時にあった、とんでもない親の話です。

 

息子が口と鼻を手で隠し、泣きながら帰って来た。

鼻と口の周りは血で汚れていた。

事情を聞くと『お母さん悔しい!』と涙ながらの言葉。

何もしていない息子に対し、同級生から憂さ晴らしで殴られることが頻繁にあったようです。

ただ今回は顔面だったので鼻血が出てしまった。

何でもっと早く言わなかったのか、、最近は相手の機嫌が悪いことが多く、抵抗すればエスカレートすることもあり、そのうちに治まると思っていたらしい。

 

それが本当なのか、事実関係を知るためには相手の子からも話を聞く必要がある。

正直、鼻血程度だから事を荒げずに見過ごしても良い訳ですが、これが事実なら見過ごすわけにはいかない。

こういう時に息子の気持ちを置き去りにしてはいけません。親の一方的な思いで動くことはご法度です。

 

息子は、きちんと解決させたいとうことでした。ならば、親は速やかに然るべき対処をするのみ。

 

まずはその場ですぐに担任の先生に電話で相談しました。

その子はちょっと暴力的な子だとの噂で有名だったからです。

それでも、息子の話だけを鵜呑みには出来ません。相手の話も聞いて、うちの息子が悪いのであれば謝罪する必要もあったからです。

担任の先生に相手の家に連絡することを承認してもらって、電話番号を教えてもらい、

先生の目の前で電話をしました。どのような会話をするのか、内容を聞いていてもらう為です。

 

電話に出た母親に事の事情を説明しましたら、ケガをさせたことを謝るどころか『子供の喧嘩に親が出てくるな!』と言い、自分の子育て論まで持ち出す始末です。

私には寝言戯言。そんな言い訳は通用しませんよ。筋が通りません。

それでも、ずーっと謙虚に振舞いながら相手の母親の話を聞いていましたら、うちの息子の批判まで始まり、私の子育て方法まで指摘し始めましたので、堪忍袋の緒が切れた。

子供がケガをしているのですから、親としてそんなバカな話はありません。

怒涛の反撃、全て論破申し上げました。

 

その時の私の姿は息子にはとても心強かったようです。

 

お宅へ伺い息子さんから、今回の経緯や事情を聞かせてもらいたいという旨を伝えたのですが叶いませんでしたので、先生が学校で話し合う場を設けてくださいました。

 

学校長、教頭、生活指導、担任の先生もお集りくださって話し合いは始まりました。

この日にも相手の母親は遅刻。時間に遅れても謝罪なし。

 

なぜ殴ったのか、むしゃくしゃしていて、たまたま目の前にうちの息子がいたから。

やはり息子の説明通り、身勝手な理由でした。

それでも相手の母親からの謝罪はありません。

私達はその親もその子も責めることはしませんでした。

その子の優しい一面も息子から聞いていたからです。

そして仲良く出来ることが一番。

 

話し合いの中で、ずーっと黙ったまんまの母親に先生が業を煮やして話を振りましたら、

うちはこの子だけじゃなくて、この子のお兄ちゃんも喧嘩で相手をケガをさせることなんかは普通にありますし、それに対して相手の親が何かを言ってくることもありませんから。

逆にケガをさせられて帰ってくることもあるし、うちは別にそれに対してどうこう思わないし、子供同士の喧嘩だと思ってますから。普通はそんなもんじゃないんですか?と。

 

この言葉にみんな絶句。

そんなの男の子にはよくあることでしょ?て私に電話でも言ってましたしね。

だから、そんなに大きな問題ではない、と相変わらずの呆れた発言。

 

誰も責めている訳じゃなくて、イケない事をしたのであればキチンと謝ることを教える。

それを親が理解できていないようだ。

理由をちゃんと聞いていたのか?

憂さ晴らしで人を殴ってケガをさせているのだぞ?

これは喧嘩にはならない。

 

 

そこで校長先生がこんな話をしてくださいました。

子供はちょっと元気過ぎる子がいたり、大人しい静かな子もいます。元気過ぎる子が挨拶代わりにからかって、ちょっとそれが行き過ぎることもあります。だから、まだ善悪がつかないところで、間違えて人にケガをさせてしまったら事情がどうであれ親が代わりに謝って、そして子供に教えてあげることも必要です。

 

遠まわしに、でも的確に私の思っていることを言ってくださって胸がスッとしたことを今でも鮮明に覚えています。

 

何もしていない相手に暴力を振ってケガをさせた訳ですから保護者からの謝罪もあって当然。

ですが、自発的に謝罪する様子が全く見受けられず、校長先生に促されてしぶしぶの謝罪をもらいました。

 

やんちゃな男の子をもつ親は、家にいつも菓子折りを用意しておくぐらいの心得でいることだと、私は教わりました。

特にすぐに暴力を振ってしまう子なら尚更です。子供のしでかしたことは、代わりに親が責任をもってきちんと頭を下げに行くこと。これは常識であると思っています。

 

うちも下の息子が友達と口論になって押し合いになり、ケガをさせてしまったことがありましたが、お手製で焼いたチーズケーキを持って息子を連れて謝罪へ行ったこともあります。

 

自分の子供がケガをさせてしまい相手の親からの連絡にも関わらず、謝罪もせずに自論を展開するなんて親として母親としても、もってのほかです。

今回はこの母親の姿勢も大きな問題となりました。

 

後で担任の先生から教えてもらったことですが、

私のようにここまで断固とした姿勢を貫いて論破してくる親は初めてだったようで、私のことがめちゃくちゃ怖かったと、相手の母親が言っていたらしい。

それもまるで自分が被害者のような口振りだったそうです。

しかも、あの後から相手の母親は道端で顔を合わせるとゲゲッとした表情でササッと走り去る。

余程のトラウマになったか…。

 

この話し合いの後、便乗してからかっていた同級生からのいじめもピタッと無くなり、今回問題となった同級生とも仲良くしながら、残り僅かな小学校生活を楽しく終えることが出来て一件落着でした。

 

子供は大人みんなで見守り育てることが大切です。

他人の子でも悪いことをしていたら本気で叱ってあげることも時には必要。

そのことで、相手の親が怒鳴りこんでくるようなことがあったら…

私なら、やっぱり毅然とした態度でその親に説法して論破するかもね(笑)

 

子供は親の鏡です。

 

何かの参考にしていただければ幸いです。

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