「最近、体調が悪くて……。」
私は神媒師として活動する中で、このようなご相談を数多く受けてきました。
相談者だけではありません。
実は、霊感占い師やヒーラー、スピリチュアルカウンセラーとして活動されている方からも、同じようなお話を伺うことがあります。
「頭痛が続く。」
「急に身体が重くなる。」
「原因の分からない疲労感が抜けない。」
「気力が湧かない。」
そのような症状が続くと、「霊の影響ではないか」と考える方も少なくありません。
もちろん、まずは病気が隠れていないか、医療機関を受診することが大前提です。
そのうえで、神媒師として長年多くの方と関わってきた経験から、一つ感じていることがあります。
それは、
霊能力があること自体が、体調不良の原因ではない。
ということです。
■ セッションや講座が突然キャンセルになる…
ヒーラーやスピリチュアルカウンセラー、霊感占い師の方が体調不良を理由に、セッションや講座を急遽キャンセルされたというお話を何度も耳にしてきました。
もちろん、人間ですから風邪をひくこともありますし、持病や過労によって休まなければならないこともあります。
それは誰にでも起こり得ることです。
しかし、その一方で、慢性的に体調不良を繰り返している方が少なくないのも事実です。
さらに、以前あるスピリチュアリストのブログで、このような文章を目にしたことがあります。
「私は人の影響を受けやすいため、急遽予定を変更することがあります。あらかじめご了承ください。」
もちろん、ご本人なりの誠実な配慮だったのだと思います。
しかし、その文章を読んだとき、私は複雑な気持ちになりました。
■ 影響を受けやすいことは、能力の高さではありません
まるで、
「影響を受けるほど能力が高い」
というイメージを与えてしまっているようにも感じたからです。
しかし、私はその考え方には疑問があります。
霊的な能力が高いことと、霊的な影響を受けやすいことは、決して同じではありません。
むしろ、本当に目指すべきなのは、どのような状況にあっても自分の心を整え、霊的な影響を受けにくい自分を育てていくことではないでしょうか。
■ 本当の原因は「心の状態」
人の相談を受け続けていると、悲しみや怒り、不安、恐れなど、さまざまな感情に触れます。
しかし、本当に影響を受けやすい人と、そうでない人がいます。
その違いは、能力の強さではありません。
心の在り方です。
不安が強い人。
承認を求め続けている人。
「私が何とかしなければ」と、すべてを背負い込んでしまう人。
このような心の状態は、重い念や霊的な存在と共鳴しやすくなります。
ラジオが周波数を合わせることで特定の放送を受信するように、人の心も共鳴する対象を引き寄せます。
だからこそ、霊的な仕事に携わる人は、まず自分自身の心を整え、影響を受けにくい状態を保つことが大切です。
私自身も、あの世とこの世を繋ぐ者として、必要に応じて自分のお祓いとして九字を切ることがあります。
しかし、九字を切ることだけで、すべての影響を防げるとは考えていません。
どれほど術を用いても、自分の心が乱れ、不安や怒り、執着に支配されていれば、重い念や霊的な存在と共鳴しやすい状態は変わらないからです。
護身のための術と、自分自身の心を整え続けること。
その両方があってこそ、霊的な仕事を長く、安定して続けていけるのだと私は考えています。
■ 神媒師として私が大切にしていること
私はこれまで、祈りや行を重ね、現在は修験道の世界で学びながら修行を深めています。
その中で、あらためて確信していることがあります。
それは、
能力を高めることよりも、心を磨くこと。
どれほど霊的な能力があっても、自分自身の心が整っていなければ、いずれ疲弊し、影響を受けやすくなってしまいます。
逆に、心が整えば、必要以上に霊的な影響を受けることは少なくなります。
だから私は、「能力があります」と語ることよりも、
人としての器を育て、心を清浄に保つこと。
そして、いつでも健全な状態で、人と向き合える自分であり続けたいと考えています。
人の魂や心に関わる仕事だからこそ、まず整えるべきなのは、自分自身。
心を磨き続けることこそが、人の魂や心に関わる者にとって、何よりも大切なことだと私は考えています。